選手活動紹介


選手は実際にボートを漕ぎ進める「漕手」と

漕手の漕ぐボートに乗り込み、舵を取る「舵手」に分類されます。

ボート界には最難関国立大学から競技を開始してオリンピック選手になった方や、医師免許を取得しながら日本一を取るなど、「文武両道の頂点」を極めた方が多くいます。


漕手

漕手は実際にボートを漕ぎ進める選手です。身長の2倍もあるオールを巧みに操り、全身を使って漕ぎます。

トライアスロンの次に体力を使うスポーツであると言われていて、パワフルな漕ぎを継続する「体」、効率のよいオール捌きができる「技」、そしてこの2つを伸ばしていくために積極的かつ謙虚に自らを変化させていく「心」が養われます。

ボートのサイズや普及度、安全を自己管理できるかなどの観点からスポーツのトップクラスにありがちな「幼少期よりボートのエリート教育を受けてきた」という層はなく、ある程度精神的に成熟し判断力も身についた大学から始める方が大変多く、競技生活のスタートラインが皆同じであるため、大学から始めて日本一を目指せます。

公園などのボートは「腕」で漕ぐため競技ボートも「腕を使う」というイメージをを持たれがちですが、実際には腕よりも力を発揮できる「脚」を使って漕ぎます。

屈強な選手ほど上半身の動きは抑えられ、「脚」を使った優雅な漕ぎになります。

いったいどのようにして脚で漕ぐのか、その答えが気になる方はぜひ体験会へお越しください。


舵手(COX)

舵手はCOX(コックス)と呼ばれ、ボートに乗り込み進路を決定し、舵を取ります。

わかりやすくいえば「船長」ような役割を務めるポジションで、クルーごとの特性を理解し、良い信頼関係を築くことが大切です。試合中や練習中に動かすのは指先のみで、運動神経や体力は全く必要ないにもかかわらず、競技者として参加できる大変珍しいポジションです。

クルーの信頼に対する責任を果たすために自分を磨き続け、水上練習だけではなく陸上でもマネジャーと漕手の中間的役割を果たし、最終的なスピードの向上を目指します。

「ボートを速く進める」この1点に絡む多様な要素を、地道に改善していきます。

スポーツに全く無縁で運動に自身のない人が競技レベルの高いスポーツに当事者として参加し、今までとは考えられない新たな自分を切り開いていけます。




練習内容

大きく分けると「乗艇練習」「陸上ボートマシン」「ウェイトトレーニング」です。

乗艇練習

乗艇練習は、実際にボートに乗り込み12km~15kmほどの距離を漕ぎます。

クルーと息を合わせる練習や、効率の良いオール捌き、ロスのない力の伝達を習得できるように練習します。レースとは違い、低いペースでゆったりと漕ぎ進めます。

練習前と練習後には必ず、「クルーミーティング」を行いPDCAサイクルを徹底しますす。

より良いクルー作りのために学年関係なく指摘し合います。「艇速」のためにはフラットで対等な関係を築くことが求められます。


陸上ボートマシン

エルゴメーター

エルゴメーター(通称エルゴ)は、陸上でボートの動きを再現するマシンです。

天候の悪い日練習や、履修の違いにより同じボートに乗れない時の午後の練習時に使われます。

体に大きな負荷をかけられ、精神的にも肉体的にも自らを追い込むことをできるこのマシンのことが選手は大好きです。

個人の体力を明確な数字で測ることができ、トレーニングの指標になります。


ウェイトトレーニング

専門のトレーナーの方にメニューを組んでいただき、ボート競技に必要な強靭な肉体を作り上げます。学生トレーナーにもフォームなどをチェックしてもらったり、別メニューを組んでもらい、実践します。